あの先生はいま・・・


※練馬高校同窓会会報「銀杏の朋」第8号(2001年9月1日発行)に掲載させて戴いた原稿を、先生方の許可を得て転載しました。


練馬高校の思い出
第五代教頭 大和田 一造

 私は昭和57年に高島高から練馬高に着任し、3年間お世話になりました。亡くなられた加藤校長・教頭の青木先生など多くの先生方のご協力で、何とか職責を全うすることが出来ました。

 私が手がけた行事で、特に印象に残っているのは練馬文化会館で行った創立20周年式典です。司会の私が心配したのは、生徒が静かに来賓の話を聞けるかということでした。当時は大学生ですら授業中の私語が多いという時代でした。しかし終わってからの来賓の感想はとても好評でした。それは生徒各自が自分達の立場を自覚し、弁えて式に臨んだからだと思われます。ささやかな事例ですが、教育は生徒を理解し信じることだと教えられました。なお記念誌は佐藤正先生のお力で立派なものが出来ました。

 練馬の先生方は、特に生徒指導に熱心でした。選択を多くし、多様な教育課程の下で個別指導に力を注ぎ、生徒が自信を持つように指導していました。卒業後の進路も多様な方面に進出し、社会の各分野で活躍されていることと思います。私のかわった同窓生で現在練馬区議(2期)で活躍している女性がいます。この同窓会報がこれら同窓生の情報収集の役割を担うことを願い、同窓会の発展を祈っています。


夢のような再開でした
国語科 和田 強

 7期生同窓会、9月9日開催。出席者40名、懐かしい笑顔が迎えてくれた。ほぼ全員と言葉を交わすことができた。7期生は、私より10歳年下である。だから、男子は、人生でいちばん油の乗り切っている頃で、落ち着きや風格が漂っていた。また、女子の方も深み、落ち着きが見受けられた。皆、さまざまな人生経験を積んだ、そしてこれからもう一花でも二花でも咲かせようとしているひとたちですてきだった。今後大いに楽しみだ。いろいろ思い出話も出て、楽しく語らっていた。やはり授業、特に現代国語の授業のことを強く覚えている教え子が何人かいて、それが話題に上った。「自分のやり方はそんなに間違っていなかったんだ」27年間抱いてきたもやもやが少し晴れた気がした。(個人の好みを生徒に押しつけ、好き勝手に授業したことへの後ろめたさをずっと感じていたもので)教師の言葉がこれほどまでに影響を与えるのか、会場で、冷や汗をかきつつ、教師のあり方、その重大さを今更ながら考えさせられたものだった。残暑が厳しい一日ではあったが、27年前に一瞬タイムスリップした夢のような再開の場であった。また、会える日を楽しみにしたい。7期生の幹事の皆さんに心から感謝したい。


思い出すままに
社会科 宮井 久美子

 私が練馬高校に赴任したのは、確か一九八九年だったと思います。校舎建て替えの最中でプレハブ校舎でした。エアコンがあったとはいえ、中廊下の教室には、確か一人でも廊下を通るとギスギスと鳴り響き落ち着きませんでした。昇降口や通路も、屋根はありましたが、雨風にさらされる日々でした。そんななかでも生徒たちは、活気にあふれていました。生徒が各自の机椅子を運んで、真新しい校舎に引っ越し、学校全体が落ち着きを取り戻しました。環境が与える影響を考えさせるとともに、若く元気な生徒達の環境などものともしないということも、改めて知ったことでした。本当に若さというのは素晴らしいものだと思います。

 今では、正門から校舎に至るアプローチの樹木も成長して、昇降口前のギリシア式の高い柱も見えないかもしれません。清掃を嫌って帰ろうとした生徒を吹き抜けの昇降口まで追って行ったら、その生徒もあきれていたのを思い出します。六年間という短い期間でしたが思い出すことは多々あります。

 近頃は、地域に根ざした学校が求められているようですが、練馬高校は、練馬区を中心に多くの卒業生を送り出しています。地域発展のためにも、銀杏会のますますのご発展を願望しています。


母校・練馬高校の教壇に立って
数学科 幸田 諭昭

 私が母校に赴任して、もう8年目になりました。練馬高校で出会った先生方に影響を受け、「先生になりたい!」という夢を持ち、努力した甲斐があって、数学の先生になることができました。そして3校目の異動で、思いもよらず母校に戻ってきたのです。まさか、母校の教壇に立つとは夢にも思っていませんでした。さらに、自分が練馬高校で「先生になりたい!」と決意した年に産まれた生徒達を、3年間担任することができ、教職として充実した日々を過ごすことができました。練馬高校との不思議な縁を感じています。

 現在の練馬高校は当時と比べて色々な面で違います。校舎は立て替えをし、カリキュラムも、3年間の授業のうちで半分以上が選択講座です。さらに、生活指導は都立高校の中ではかなり厳しい方です。そんな中で、現在の練高生は基本的に素直で明るく楽しい高校生活を送っています。欲を言えばもう少し勉強と部活動を頑張って欲しいなと感じています。最後に、生徒として、教職として、よき出会いや思い出を一杯くれた練馬高校にできるだけの恩返しをしていきたいと考えています。


「銀杏の朋」第7号(2000年9月1日発行)掲載分


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